2016.8.30
家具工房ニングルの大きなダイニング
岐阜県多治見市M様邸へお届け
多治見市のお客様へ、 家具工房ニングルのダイニングテーブルをお届けしました。
胡桃材を使用した207cmと大きなダイニングテーブルです。
一口に「胡桃」と言っても、育った環境や気候によって
木目の流れ方や色には人間と同じように個性があります。
一本の木から採られた3枚の板を繋げることによって、
統一感のある綺麗な木肌に仕上がります。
そしてその個性を更に生かすのがニングルで作られるテーブルの特徴でもあります。
板の継ぎ目部分を真っ直ぐに揃えることもなく、
”木”自体の流れに沿って曲線のまま繋ぎ合わせてしまいます。
真っ直ぐに矯正するよりも曲線を描いたまま張り合わせるのは
かなりの木工技術がないとできないこと。
そして北海道の厳しい大自然で育った、入り皮や節、
割れ目のある樹でさえも、美しさを感じるという吉田さんの家具は
家具作りでは使われない、皮、節、割れ目もあえて使った表情が特徴的。
そんな大自然を感じられるダイニングテーブルをお気に召して頂いたのは、
ご自宅のご完成のおよそ半年前でした。
他にはない表情の吉田氏のダイニングテーブルを、
是非使いたいと選んで頂きました。
そしてご自宅が完成するまでお預かり。
今回ようやくお届けとなりました。
ご自宅のご完成ももちろん楽しみのご様子でしたが、
このダイニングテーブルを使うことも楽しみにして頂いていたご様子。
永く使うために選んで頂いた椅子は、
奥行きの深さが変えられるgeppoダイニングチェアと
ゆったり腰掛けられるLDのダイニングチェア。
座面の張り布を一緒にすることで統一感を出されました。
大好きな大自然で育まれた恵みを頂きながら仕事をさせてもらっているのは承知の上で、
「いつか森の番人に”あいつになら木を切られても仕方ないさ”と認めてもらえる家具を作りたくて…」
といつも自身の家具作りについて話す吉田さんは、
「木が生きた分だけはせめて使って欲しい」と付け足す。
これから先大自然の恵みを感じながら囲んだご家族の豊かな時間を大切に過ごして頂ければ幸いです。
お買い上げ頂きましたお客様には心よりお礼申し上げます。
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