2013.11.15
吉田秀造の世界 Part 2
吉田流の反り止めのお話。
一般的には蟻桟(ありざん)ですが、
吉田さんは天板の裏にどうして組み込まれたかわからないように仕上げています。
ご覧の通り、ノミで丁寧に凹凸をつけ、
天板と蟻桟を噛み合わせて外れないように組み合わせます。
とても手間が掛かりますが、末永く使って頂くためにはと欠かせないとても大切なお仕事です。
こちらの飾り棚は北海道の鬼胡桃で出来ています。
吉田流は天然乾燥が長く、自然の赤みの残る仕上げが特徴です。
(人工乾燥のほうが多いと自然の色や表情がなくなる場合があります。)
こちらは大変珍しい埋もれ木のリビングテーブルです。
数百年から千年埋もれていた可能性のあるともいわれる埋もれ木(ハルニレ)です。
この写真ではあまりよくご紹介できませんが、ここまで自然の色が着くものかと感心させられます。
石や砂が入っており、加工が大変手間のかかる素材です。
吉田秀造展も残すところ2日となってしまいました。
吉田秀造氏の他にはない世界を多くのお客様に感じて頂き、秀造氏によって吹き込まれた命は
新たにお客様の元で新しい命となって、長くご家族とともに愛されることと願っております。