アートギャッベの生まれ故郷を訪ねて
アートギャッベの生まれ故郷を訪ねて7
ZOLLANVARIの仕上げ
アートギャッベの仕上げる
織子さんが織ったギャッベはテヘラン近郊のZOLLANVARIのセンターに集められる。
洗濯や最後の仕上げを行う工場、そしてギャッベが置いてある倉庫、
オフィスがあるなかなか広いところだ。
カーペットデザインアワード受賞のトロフィーを持つハミッドさん
仕上げ工程① 炙る
ギャッベの裏の遊び毛をバーナーで炙り、ブラシで燃えカスを払う。
バーナーで炙ることで結び目が固くなり、裏を糊で固めたりはしない。
仕上げ工程② 刈る
刈り込んで毛並みを揃えるシャーリングという工程。
職人さんの目分量のため、妙に薄いのがあったり、分厚いのがあったり…。
これもギャッベの良い所。
仕上げ工程③ 洗う
ジャバジャバと水を流しながら、日本の農具で使う鍬みたいなものでこするように洗う。
早速やらせてもらう…ってこんな鉄の硬いので?
と思いながらやると力の入れ加減が難しい。
ギャッベはこれぐらいしてもどうもないぐらい丈夫なのだ。
イランの強い日差しの下、乾かされるギャッベたち。
仕上げ工程④ エッジングと検品
乾かされたギャッベはついに最終工程へ。
サイドエッジとエッジのクロージングと検品。
一枚一枚丁寧にほつれや、結び目の飛ばし、毛の長さなどをチェックしていく。
サイドエッジがきれいでないものなどはもう一度やり直しなど
ゾランヴァリアートギャッベの品質を決める大切な工程だ。
最後にまっすぐかどうかを台の上でチェック。
アートギャッベの生まれ故郷を訪ねて8へ続く